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概要

概要

新型コロナウイルス感染拡大という未曽有のパンデミックに見舞われ、私たちを取り巻く環境は一変しました。そんな中でも、大阪にはたくさんの劇団やユニットなど演劇の担い手たちは活動を続けています。
演劇EXPO2021は、コロナ下でも活動を続ける・続けようとする演劇の担い手たちが様々な作品を上演いたします。
ぜひこの機会に大阪でたくさんの演劇の担い手たちに出会ってみてください。


開催日程

20211217日(金)~1227日(月)

会場

ウイングフィールド(1720日)
in→dependent theatre 1st2325日)
common cafe2627日)

チケット

予約1,000円/当日1,300円(DIVE会員 共に500円)

予約・お問合せ

NPO法人大阪現代舞台芸術協会(DIVE
WEBフォーム:https://ssl.form-mailer.jp/fms/920d3c04726335
メール:diveosaka@gmail.com
電話:090-9696-4946(前田)
※10:00~19:00 電話がつながらなかった場合は折り返しご連絡します。

企画・製作・主催:NPO法人大阪現代舞台芸術協会(DIVE)
⽂化庁「ARTS for the future!」補助対象事業

ウイングフィールド

御伽比丘尼

琵琶と朗読『耳なし芳一』【トークあり】
原作:小泉八雲
作詞:原田謙次
構成:中野淀水
出演:琵琶 荻山泊水
   朗読 ののあざみ(yum yum cheese!

源平の合戦が行われた壇ノ浦にほど近い寺に、芳一という琵琶法師がおりました。
ある夜、ひとりの侍が現れ、さるやんごとなき方が芳一の琵琶を所望している、と言います。
侍に連れられ、高貴な方々の集う館に案内された芳一は琵琶を披露し、賞賛を浴びますが、やがて彼の身に恐ろしい災厄が降り注ぎます。

日程:2021年12月17日(金)19:00
※受付・開場は開演時間の20分前

御伽比丘尼(おとぎびくに)
錦心流琵琶奏者である荻山泊水と俳優ののあざみのユニットである。
学生時代から旧知の仲である荻山とののがお互いの持ち味を活かし、古典文学から現代小説まであらゆる物語を題材とし、琵琶と朗読で聴かせる作品を発表している。

あうん堂

『どうじゃろ いくまぁ 前日譚』
作・演出:杉山晴佳(あうん堂)
出演:杉山寿弥(あうん堂)・小畑香奈恵(宴劇会なかツぎ/げきだんS-演s?)

病院の待合室と思われる部屋にて老夫婦が診察の順番を待っている。
共に人生を歩んできた二人が交わす会話の奥にはごく平凡な時の流れの中に残してきたものを見つめ直しながらの、確認や発見、そして長くはないがまだ続くであろう未来への不安が潜んでいる。時を経てどちらも病を抱えての危うい状況となる中、二人は日常から旅へと出かけてゆく。

患者を見舞うことすら出来なくなった現在を2年ほど遡る、「どうじゃろ いくまぁ」の前日譚。老夫婦を演じる二人が、息子夫婦やドクター・ナースも演じ分けるリーディング公演をお届けします。

日程:2021年12月18日(土)17:00
※受付・開場は開演時間の20分前

あうん堂
1996年4月 あうん堂結成、翌年4月旗揚げ公演を実施。
16回の本公演+番外公演を2018年3月まで行い、3年9ヶ月ぶりの公演で、書き下ろしは2014年9月以来7年ぶりとなる。
主宰は杉山寿弥、演出は旗揚げ以来杉山晴佳が担当。

tsujitsumaぷろでゅ〜す

『かみきり屋さんとはこび屋さん』
作・演出:辻登志夫
出演:辻笙、長澤邦恵

赤い部屋 二人は探す 二人は道化 二人は探偵 二人は親子
二人は探す 赤い部屋 二人は探す
二人はホラ吹き 二人は学者 二人は兄弟 二人は一人

作り手側の想像力を 観劇してくださる方の想像力を信じて 物語をお届けします

舞台は演者の遊び場 そこでどんだけ自由に遊べるか ちゃんと遊べるか
舞台上でその瞬間 産み出されたものと 遊び尽くせるか

この縁に感謝して

日程:2021年12月19日(日)17:00
※受付・開場は開演時間の20分前

tsujitsumaぷろでゅ〜す
辻登志夫、長澤邦恵、辻笙、辻音色の家族4人のアートユニット。
2008年8月「おはじき」にて旗揚げ。
同年12月に「MODOKI」公演後は、それぞれが客演、イベント参加をするなどの活動を続ける。今回、なんと13年ぶりの本公演となる。

光の領地×劇団EN

一人芝居「市長公室の木村さんが」
作・演出:くるみざわしん
出演:南澤あつ子

市長公室初の女性職員である木村さんは「飲み会を絶対に断らない女」。男ばかりが優遇される職場で実績をあげ、幸運を引き寄せるために仕事も絶対に断らなかった。ところがその木村さんに、「平和の少女像」を設置したドイツの姉妹都市に宛てて市長が書いた手紙を翻訳せよ―という命令が。手紙を出せば他国の自治体への介入になる。そもそも市長の手紙には主語がない。どう訳したらいいのか。困りに困る木村さんを助けてくれる人はいない。いったいどうすれば。

●終演後トークあり
ゲスト:平井美津子氏(子どもと教科書大阪ネット21事務局長)

日程:2021年12月20日(月)19:00
※受付・開場は開演時間の20分前

光の領地×劇団EN
劇団員が劇作家一人の「光の領地」と俳優二人の「劇団EN」がタッグを組んで芝居をしています。2019年5月には「星野君の二塁打の別府さんとその妻」を吹田メイシアターで上演。次作の一人芝居「あの少女の隣に」も劇団ENの宮村信吾主演で制作中。来年春から本作「木村さん」と合わせて月1回のロングランを予定しています。

インディペンデントシアター1st

うさぎの喘ギ

『親/子』【リーディング公演】
作・演出 泉宗良
出演 中筋和調 吉田凪詐
演出助手 葭本未織(少女都市/gekidanU

私たちは、「親」という自由に選べない要因によって発生した結果(私)に、責任を負わされている。責任は自由と共にある。今、その土台が揺らいでいる。その揺らぎを、親子の語りを通して描くリーディング公演。

【あらすじ】
家族について話す男女のモノローグが交互に語られる。二人は親子のような気がする。男は、10年前に失踪したようだ。女は男を探していたが、同時に、生活も続けなければならない。
はたして、どちらが親でどちらが子なのか。誰が、誰に、何の、責任を負っているのか、負わされているのか、負わせているのか。

日程:2021年12月23日(木)19:00
※受付・開場は開演時間の20分前

うさぎの喘ギ
2017年3月旗揚げ。近年は「現代人の実感の喪失」をテーマに創作を行う。現代的な平熱感を特徴とする会話劇をベースに、現代アート・インスタレーションに近い作品を発表する。
ウイングカップ8に参加、『うさり』を上演。作品のテーマと演出の方法論・身体論との合致が評価され、優秀賞を受賞。緊急事態宣言下でも様々な作品を発表し、artscape上や関西外の演出家・批評家に評価される。

かしこしばい

『白ドロップが出てこない』【リーディング公演】
脚本・演出:石崎麻実
出演:林愛実、山本礼華、香川結衣、端栞里(南極ゴジラ)

終着駅のひとつ手前のさびれた駅。事故で列車は止まっている。こんな時に限って、白ドロップは出てこない。
駅のホームで列車の再開を待つ人々と、喋るドロップ缶を描いた会話劇です。お楽しみいただけますと幸いです!

日程:2021年12月24日(金)19:00
※受付・開場は開演時間の20分前

かしこしばい
劇作家・演出家の小原延之氏に劇団名をいただき、2018年旗揚げ。俳優やダンサー、ミュージシャン、脚本・演出家など、様々なジャンルのアーティスト達が集まり創作活動をする演劇集団。キャッチフレーズは、《アングラ的な身体も静かな会話も歌も使って、演劇で遊ぶ!》

遊劇舞台二月病×三角フラスコ/小原延之×土橋淳志×石田麻菜美

『コップの底の太陽』&『暗くなるまで待てない!』

■『コップの底の太陽』
作:生田恵(三角フラスコ)
演出:中川真一
出演:武田真悠 ルーデルマン大地

蔵。中に入っているものは必要なものか、そうでないものか。
受け継いだ家族の記憶は判断がつかない。残すにも、捨てるにも背負う何かがあって。
決断する事で明日からの歩みに繋がる。良い決断だったと思えるように。
三角フラスコさんの戯曲を遊劇舞台二月病のメンバーでリーディングさせて頂きます。透明感のあるお話にとっても緊張してしまいます。

■「暗くなるまで待てない!」
作:土橋淳志(AMissingLink)
演出:小原延之
出演:石田麻菜美(遊劇舞台二月病)

占いの館で働く盲目の少女。重い過去を背負って今を生きる彼女の部屋に転がり込んできた男。不思議な共同生活は、平穏に続いて行くかに思えたが…。
見えるものと見えないもの、彼女の身に危険が迫ったとき、見えざる奇跡が起こる切ないサスペンス演劇。
2009年に最強の一人芝居フェスティバル「INDEPENDENT」で上演された本作を、小原延之の演出で石田麻菜美がリーディングします。

日程:2021年12月25日(土)18:00
※受付・開場は開演時間の20分前

遊劇舞台二月病
実際に起きた事件を綿密な取材を元に作劇を行なっている。何かが誰かを追い詰めている背景を考察し、埋もれてしまう声を拾い上げる事を目指しています。

三角フラスコ
1995年結成。宮城県仙台市を創作拠点として活動。
現代口語の会話体で綴られる脚本、日常性と虚構性を自由に往復する演出・舞台美術・演技が特徴。札幌・東北各地・東京・大阪など、他地域での公演多数。

土橋淳志
京都府出身。劇作家・演出家。2000年、A級MissingLinkを旗揚げ。現在まで大阪を拠点に活動を続ける。『小屋ヲ建テル』で若手演出家コンクール2002最優秀賞受賞。『或いは魂の止まり木』で第21回OMS戯曲賞大賞受賞。近畿大学文芸学部非常勤講師。

小原延之
劇作家、演出家。関西老舗劇団そとばこまち5代目座長。平成17年『丈夫な教室』の上演を期に退団、フリーとして活動。

common cafe

正直者の会

田中遊「箱男」(部分朗読)
原作:安部公房「箱男」
演出・出演:田中遊

ダンボール箱を頭から腰まですっぽりとかぶり、覗き窓から外の世界を見つめて都市を彷徨う「箱男」の記録の物語。安部公房の書き下ろし長編小説は「つながる」とは「隔てる」とは何か?を問いかけてくる。コロナ禍の昨今「そんなにディスタンス、ディスタンスいうなら、もう観客一人一人箱かぶって、それで「箱男」の朗読聞いてもらおうか?」と思いつき、実際にやってみたらすごくすごく面白かったので大阪でもぜひご覧いただきたいと思います。

日程:2021年12月26日(日)17:00
※受付・開場は開演時間の20分前

正直者の会/田中遊
1997年「正直者の会」を設立し劇作、演出を務める。現在《四次元演劇》というコンセプトのもとに「戯式(ぎしき)」(=田中遊の一人芝居)「戯声(たわごえ)」(=複数人でのパフォーマンス)の2プロジェクトを展開中。
2012年 第14回関西現代演劇俳優賞受賞
2014年 第21回OMS戯曲賞佳作受賞

プロトテアトル

『白露、降る』(リーディング公演)
作:有川水紀 
脚色・演出:FOペレイラ宏一朗
出演:小島 翔太 豊島 祐貴

この作品は、有川が劇団員になる前に書いたお話です。プロトテアトルのお芝居に初めて客演として出演した後のことでした。自分なりのプロトテアトル的会話劇を作品として作ってみたらどうなるのかな、と。結局今まで上演の機会はなかったのですが、今回劇団内で「有川の台本やってみてもいいんじゃない?」との提案があり引っ張り出してきました。これがプロトテアトルの新しい形になればいいなと思っております。ご覧になられる皆様にも、楽しんでいただけますように。(作・有川水紀)

日程:2021年12月27日(月)19:00
※受付・開場は開演時間の20分前

プロトテアトル
「protothéâtre=試作劇場(あるいは試作演劇)」
2013年6月、主宰FOペレイラ宏一朗を中心に近畿大学に通う同級生で旗揚げ。
扱う作品に決まった形はないが、人生において普遍的であり、誰もが共感できる出来事を扱うことが多い。静かでリアルな会話を主とし、観客の過去の思い出や経験を呼び起こす。「借景」に似た作り方をしている。